さて続いては、ホームページ作成会社が、どのようにホームページ作成を進めるかについてお話しましょう。
はじめてホームページ作成を依頼する場合、ホームページをどのような流れで作っていくのかについてよくわかりません。
そのような時は契約を取り交わす前に、先方のホームページ作成会社が、
具体的な作業の進め方について、
お客さんの立場に立ってわかりやすく説明してくれるかどうかをチェックしましょう。
良心的な制作会社なら、ホームページ作成のパンフレットやサイト上に、
そのような内容が明記されているはずでしょうし、あるいは、営業マンが納得いくまで説明してくれるでしょう。
制作過程が体系化されていない、ホームページ作成会社に限って、
「お客様のニーズに合わせて、臨機応変に対応いたします」というような説明をするものです。
でも、このような進め方では、あとで予想もしていなかったホームページ作成費用が発生したり、
全体のスケジュールが遅れたりします。
体系化された「ホームページ作成プロセス」を持っていることは、
優秀な制作会社の必須条件です。ぜひ、この点についても確認しましょう。
前のページでもお話ししたように、
Webデザイナーというのは職人気質の技術者が多いため、お客さんとの話の中で「専門用語」を多用する傾向があります。
その反面、「ビジネス」に関する知識に乏しい人が多いため、
「ビジネス用語」で話すことに慣れていません。
初めてホームページを作成する場合は、インターネットの専門家である「ホームページ作成会社」に、
さまざまなアドバイスや提案を求めることになるでしょう。
ところが、Webデザイナーの多くは、経営者のITレベルにあわせて
「経営者にわかる言葉」で説明するのが苦手なので、積極的に提案しようという気になりません。
また、たとえ「技術的な提案」をしてくれても、経営者にとっては専門用語がチンプンカンプンなので、
あまり魅力的な提案に感じなかったりします。
その結果、ホームページ作成会社に仕事をお願いした経営者のほとんどが、
「もっとビジネスにつながる提案をいろいろとしてほしかった……」という不満を持つことになるのです。
こんな事態にならないために、経営者のレベルに合わせて、
わかりやすい説明を、専門用語を使わないでしてくれるかどうかを、事前にチェックしておきましょう。
その制作会社のホームページや提案書を読んだり、
営業マンと話したりした際に、わかりやすく説明を受けられたかどうかを判断基準にするとよいと思います。
たとえば、ホームページにこんなことが書いてあったら、その制作会社は要注意です。
「我々はインターネットというサイバースペースにおいて、御社のビジネスモデルの高度化に貢献したいと考えています。
次世代Webテクノロジーを活用したコミュニケーションサイトこそが、Web2.0時代を勝ち抜くための必須条件なのではないでしょうか」
それらしいカタカナ用語を並べていますが、よく読むと中身が何もない文書ですよね。
このような資料を出してくる制作会社は避けた方が無難です。
くれぐれも、専門用語を使用せずに、経営者の言葉でホームページの提案をしてくれる
ホームページ作成会社を選ぶようにしましょう。
次に、ホームページ作成会社の選び方の最後に、デザインについてどう考えればよいかをお話ししましょう。